拡張現実の新たな可能性 さらに進化するARを徹底解説!
「目の前にあるもの以上の情報」を付加提示する「AR」。
現在、スマートフォンやタブレット、カーナビ、ゲーム機まで、モバイルデバイスの可能性を広げる機能「AR」が、急速な広がりを見せはじめています。「AR」とは、augmented realityの略。「拡張現実」と訳されている通り、現実環境にコンピュータを用いて動画を含む画像や文字、音声など、「目の前にあるもの以上の情報」を重ねあわせて付加提示する技術です。これまでも近未来を舞台にしたSF映画などで、ゴーグルやモニター越しに見た現実の映像に瞬時に反応して、その画面上に、さまざまなスペックを表示するシーンをご覧になった方も多いと思いますが、それがすでに、実用化されているのです。前述したように、ARが急速に普及している背景には、常に持ち歩けるモバイルデバイスとの高い親和性があります。特にスマートフォンやタブレットは、カメラやセンサの精度・感度も向上しているうえ、Androidなど汎用性の高いプラットフォームの搭載などで、専門的な知識を持っていなくても、誰でも簡単に操作できるようになっています。今後、メガネ型PC「ウェアラブルコンピュータ」への技術展開などで、親和性はさらに強まることでしょう。
観光地などの景色にARアプリをかざすと、ナビーゲーターが登場し音声と動画での案内が始まる「動画情報コンテンツ」のイメージ。QRコードなどを必要としない、マーカーレスなのもARテクノロジーならでは。
目的や環境に応じて使い分けが可能
ARは認識技術特性により、位置情報を利用する「ロケーションベースAR」と、目前の環境や情報を利用する「ビジョンベースAR」の2つに分類できます。さらにビジョンベースARは、おおまかに2つに分類されるので、基本的に3タイプあると認識されるとよいでしょう。
GPSなどの位置情報から情報を取得します。
◎デメリット/
あくまでGPSの精度に依存するため、位置を正確に特定する必要があるうえ、屋内では使いづらい。
◎メリット/
汎用性の高いGPSを利用するので、特別なライブラリなどを用意する必要がなく、容易に実装が可能。
![]() |
|
![]() |
![]() |
「マーカー」と呼ばれる特定の図形を読み取って情報を提示します。 ◎デメリット/ マーカーのセッティングに要する手間や時間。 ◎メリット/ マーカーを置くだけで付加情報の提示位置を決められるので、比較的利用しやすい。 |
マーカーではなく、特定のモノや図形などを読み取って情報を提示します。 ◎デメリット/ 対象物を認識する際に計算量が多くなり、ハードウェアに高い能力が求められる。技術的な難易度もアップ。 ◎メリット/ モノ、物理的スペース、景観など、ピンポイントで付加情報を提示できるので、マーカー型より自由度が高い。 |
百聞は一見に如かず! まずは『AR』を体感してみよう!
ARは、紙面などの平面では伝えられなかったことを伝えることができるツールで、プロモーションや3Dコンテンツなど、様々な活用が期待できます。AR技術を理解する近道は、まず体感してみること。ぜひ、以下のデモンストレーションをお試しください!
![]() |
![]() |
【feel AR】は(株)ミライト情報システムがFreeで提供するARアプリ(Android版のみ)です。 上記QRコードもしくはダウンロードサイトより入手し、お試しください。 〈ダウンロードサイト〉http://www.miraitsystems.jp/feelar/download.html |
![]() |
![]() |
CASE1 1.名刺にカメラをかざす 2.スマホ画面にオーバレイした「赤い羽」をクリック! 3.エネコムのCM動画がスタートします |
CASE2 1.「EneWingsのロゴ」にカメラをかざす 2.GoogleMapが起動 3.現在地からエネコム本社までの経路を表示 |