CATVの可能性を拡げる「波長分割多重方式(WDM)」
〜メガ・エッグ光テレビの場合〜
ケーブルテレビ(CATV)とインターネットを同時に利用できるサービスは、すでに多くの家庭で利用されていますが、今注目を集めているのが「波長分割多重方式(WDM)」という伝送方式です。 これは通常、1本の光ファイバで「放送」「インターネット」「電話」の3つを同時に提供(トリプルプレイ)するものですが、エネコムが採用している「WDM」は、「放送用信号」と、「インターネットの上り/下り信号」をそれぞれ別々の波長で多重伝送しています(図a)。 これにより、互いに信号を干渉しなくなるので、テレビの視聴によってインターネット通信速度に影響が出ることもありません。 従来のケーブルテレビの主流方式であるHFC方式は、BSデジタル放送の信号を加工(変調)して家庭のテレビ受像機まで信号を伝送しているため、BSデジタル放送を視聴するには専用のチューナーが必要になります。 一方、メガ・エッグ光テレビは、FTTH方式により信号を伝送。放送波をそのまま加工せず送れるので、 専用チューナーを介さなくても地上デジタル放送とBSデジタル放送を視聴することができます。
WDM(Wavelength Division Multiplexing):波長分割多重
HFC(Hybrid fiber-coaxial):ケーブルテレビ網を構築する技術の一つで、光ファイバと同軸ケーブルを組み合わせた物
FTTH(Fiber To The Home):光ファイバを直接各家庭まで引き込む形態
WDMのしくみ「メガ・エッグ光テレビ※」の場合
※「メガ・エッグ光テレビ」は、(株)ひろしまケーブルテレビ(HICAT)が提供する放送サービスです。
知っ得一口メモ
有線電気通信役務利用放送
放送事業者が通信事業者のサービス(電気通信役務)を利用して行う放送のことを「有線電気通信役務利用放送」と言います。「メガ・エッグ光テレビ」の場合は、放送事業者=「(株)ひろしまケーブルテレビ(HICAT)」さまと、通信事業者=「エネコム」のコラボレーションによって実現した放送サービスです。